①工業炉向け断熱材

高性能断熱材の製造・加工

主に500℃〜1,000℃を超の温度帯の熱処理設備・機器向けに、WDS®を代表とする、静止空気よりも低い鉄伝導率を誇る高性能微細孔(マイクロポーラス)断熱材の製造・加工を行なっております。

※ボードタイプ(写真は切断加工品)

※スラットタイプ(アルミパック品)

※各種の被覆処理が可能です

物性値
熱伝導率(W/mK)0.019(室温)
0.021(平均温度200℃)
0.03(平均温度600℃)
示色ボードタイプ:灰色
ボードタイプ(高温仕様):白色
フレックスタイプ:白色
※その他、被覆の種類により被覆材の色
密度(g/㎤)ボードタイプ:0.23
フレックスタイプ:0.3
耐熱温度(℃)ボードタイプ:950℃
ボードタイプ(高温仕様):1,050℃
フレックスタイプ:1,100℃
収縮率(%)0.5(片側 1,000℃×12hr)
圧縮強度(N/㎟)1.1
曲げ強度(N/㎟)0.16
※上記は代表値であり保証値ではありません
タイプ製品タイプ別の説明可能なオプション
ボードタイプ高性能断熱材の原板を、指定の幅・長さに切断したり
2D・3D CAD/CAMを用いて自由な形状に削り出し加工を行います。

素材の特性上脆い断熱材ですので、組立時などに崩れてしまう場合は、各種の被覆処理を行うことで施工性の向上が可能です。

複数点数の部材を接着組立して仕上げることも可能です。
・アルミパック
・アルミ箔被覆
・ガラス・シリカクロス被覆
・撥水仕様
スラットタイプ高性能断熱材を円弧形状に仕上げることで、円筒形の機器設備の周囲に巻き付けるように取り付けられます。

曲げ方向は一方向のみになりますが、円筒設備の外径寸法に合わせてオーダーメイドの製作が可能です。
※本製品タイプは、アルミパックまたはガラス・シリカクロス被覆のどちらかが必須になります
フレキシブルタイプ薄型シート状の高性能断熱材です。

スラットタイプと比べて曲げ方向が任意となるため、使用時の自由度は高くなります。

薄型のため1枚では断熱層の厚みが確保できない場合は、複数枚重ねて使用するなどの対応が必要です。
※本製品タイプは、ガラスクロス被覆が必須になります

当社は、高性能断熱材を用いた場合の断熱効果の試算や、1点ものからの試作も行なっております。
試作のご依頼やその他ご相談等は以下のお問い合わせよりお願いいたします。

工業炉周辺の断熱部材の製作

工業炉の周辺で使われる断熱・耐熱材の加工製造を行っております。

断熱・耐熱性能の高いファイバー系ボード(アルミナファイバー、生体溶解性ファイバー、セラミックファイバーなど)の加工品や、絶縁性に優れた耐熱硬質断熱板(ミオレックス®、ヘミサル®、マイカ(雲母)の加工品)など、用途に合わせた素材・形状の製品を小ロットからご提供しております。

※各種耐熱スリーブの加工例


②理化学機器の断熱・保護材

熱処理を伴う分析機器や、燃料電池、SOECスタック向けに、耐熱・断熱・絶縁保護材料を機器の構造に合わせた形状に加工してご提供しております。

熱処理では比較的低温度になる500℃未満から、最高2,000℃程度まで幅広く耐熱材料を選定し、ご指定の形状に加工しております。

※1,000℃程度まで使用可能な断熱材の加工例

また、精密機器に使われる断熱材は粉塵を抑えることも重要になります。

当社は、粉塵が極力発生しない素材の選定や、更に粉塵を抑えるための硬化処理・各種の被覆処理も可能です。

※耐熱クロスによる被覆処理の例

また、高性能断熱材を用いて断熱性能を高める設計も可能です。

その他にもご要望がございましたらお伺いいたします。以下のフォームよりお問い合わせください。


③電気炉の設計・製造・組立

当社は、電気炉に使われる断熱材の加工製品について多くの実績がございます。

電気炉の使用温度・用途・設置要件に応じて適切な素材を選定し加工します。

一般的によく利用されるファイバー系ボード(アルミナファイバー、生体溶解性ファイバー、セラミックファイバー)については、各種メーカー製品の取り扱いがございます。

※断熱材の加工例

高温使用時の有機系ガスの発生を抑えるための焼成処理や、硬度向上のための硬化処理も行なっております。(不要であれば未処理にしてコストを抑えることも可能です)

また断熱材の加工以外にも、ヒーター線の設計および製造、電気炉の筐体、制御部に至るまでワンセットで対応しておりますので、ご依頼の範囲に応じて製作いたします。

※ヒーター線の設計・製造

※電気炉の筐体および制御部の製作

電気炉の製作要件やご依頼の範囲など、以下のフォームよりご相談ください。


その他の取り扱い製品はこちら

高機能繊維製品

各種耐火耐熱 副資材